諏訪大社参詣2019

投稿者: | 2019/07/26(金)

往路のスタートは豊田駅です。昨年の夏の青春18きっぷでJR身延線完乗の旅をしたときと同じ、8時8分発の始発電車を狙います。
朝ごはんがまだだったので、改札外の蕎麦屋さんでこの日の朝食です。最寄り駅の窓口がまだ開いておらず、しかも乗車駅証明書発行機も動いておらずで、まだ青春18きっぷに押印出来ておらず、駅窓口の係員の方に事情を説明して押印して頂きました。きっぷに入鉄して改札出るの初めてかも。

朝ごはんを食べた後に同行者とは駅構内で合流しました。
昨年経験したとおり始発電車は定刻5分程前に入線してきました。ただまぁ残念ながらロングシートでした。昨年はボックスシートがあったのですが、最近はボックスシートありの車両は流行らないのですかねえ。

さて乗った電車は残念ながらロングシートではありましたが、今回の旅のお供はノンアルコールビールでした。信心深い同行者が「これからお詣りもするのに酔っぱらってるのは如何な物か」と言い出した為で、そう信心深くもない自分は「別に呑んでも易々とは思うけど結構な距離を歩くしね」位にしか考えていなかったり。
乗車して早々に開栓。実はノンアルコールビールは初めてだったのですが、苦いのと妙に酸っぱいのとでこりゃ不味いですね(個人の感想です)。

ロングシートなのにノンアルなのに、呑んだり食べたりしながら約2時間、終点の甲府駅に到着です。
甲府駅から更に松本方面に行く電車に乗り換えるのですが、乗換え時間が10分も無くまた跨線橋を渡るので他の乗客の皆さんも早足です。
移動する他のお客さんの流れに乗って乗換えホームには降りてきたものの、乗車位置がわからず右往左往しているうちに電車が到着してしまいました。なんてこったい3両編成なのか。慌てて乗車位置に向かい乗車、どうにか座席に座ることが出来ました。まだ一時間程乗りますので、その後歩くことを考えると立って移動は嫌だなあと思っていたので、座れてラッキーでした。まあこの電車もロングシートだけどな。

電車は慌ただしくも乗り込んで直ぐに発車しました。山の装備やハイキング風のご年配の方々が結構たくさん乗っています。
座れて一息ついたので残っていたノンアルコールビール最後の1缶を開栓。不味い不味い言うてますが、他に雰囲気の良いこともないですし、残して荷物にはしたくないですしね。
途中駅に停る度に少しずつ他のお客さんが減って行きます。甲府駅から一時間程揺られ、茅野駅では我々が減っていく側になりました。

茅野駅、結構大きめの駅ですね。
西口側の改札外にコインロッカーがありました。コインロッカーがないか、あっても全部塞がっていたらどうしようと思っていたのですが、まだまだ空きロッカーが残っていました。ここに同行者と自分の宿泊用の大荷物を詰め込んで、必要最小限の手荷物程度の装備に改めて目的地を目指します。
自由通路の松本方に市観光案内所があり、こちらで諏訪大社上宮の観光地図を頂きました。駅からの徒歩ルートも記載があり、先々役に立ちそうです。

諸々時間がかかってしまいましたが11時過ぎに茅野駅を出発、BELLVIAの建物を通り大鳥居をくぐって徒歩移動開始です。
さてさて順を追って羅列していきますと、坂を下りぶつかった道路にお地蔵様が祀られていたので参拝し、その後降りてきた道路から見て右手に折れ進み、右手に今度はお社が見えてきましたのでこれまた立ち寄り参拝、進路はそのまま道なりにまっすぐ進み、町工場風の建物を左手に見て差し掛かる交差点を左折し、神橋を渡ります。

橋を渡りバイパスを潜るトンネルの手前で左折します。もらった地図にはそう描いてあるんです。
…どう見ても川岸の未舗装遊歩道なんだけど…。砂利道なんだけど…。えぇ~これほんとに行く行くは中央自動車道を潜るの?
半信半疑ながら他に選択肢となる道もなく、不安ながらも歩みを進めます。何が不安かって右手バイパス側に視界いっぱいの金属製の土留、これが工事中だったりして関係者以外立入禁止の公道で無いかの様な道に見えるのです。急に「そこ入らないでください」って警備員の様な人が出てきても全然不思議ではない印象です。

しかしやがて道は藪っぽい景色に包まれつつも高架橋となっているバイパスの下を潜り、中央自動車道の法面にぶつかって丁字路になります。地図ではここを左に進んで道なりに進むと中央自動車道をトンネルで抜けるのですが、果たしてカーブを抜けると四角いトンネルが現れました。

ここまでは順調だったのですが。

トンネルを抜けた後は右折し暫く中央自動車道に沿って進み、やがて左斜めに別れて宮川の土手で赤い橋を渡るって描いてあるんですね、もらった地図に寄ると。
どこにもね~んですよ、そんな道…。

中央自動車道に沿ってそれらしい道を探して進みますが、やがて中央自動車道を潜るトンネルがもう一つ現れました。これはおかしい。
だってここにトンネルがあるなら、これを通れば良いじゃない?このトンネルを通らないのなら、こっちに来るのは間違っているんだよ。
と、言うことで一旦もと来た道を戻り、我々が通ったトンネルの出口のあたりへ。首を捻りながら見渡してみると、トンネルから左折した方向に、川の土手と思しき地面の盛り上がりに向けて緩いカーブを描きながら登っていく緩勾配の坂道があります。

まさかまさかと思いつつ登ってみるとどうやらこの道が正解。まさかの坂はここにあったのね。
手書きの地図とは言えあの描きぶりで、すぐには右折せず一旦左折して50m程も進行方向と逆に行ってから戻る、なんて初見殺しもいいところです。わかるか~い。

土手に上がれば地図の通りで素直に赤い橋に至りました。
道床の薄そうな金属橋で滑りそうだわ欄干低いわ、眼下の川も水量多いし流れも早いしで、結構渡るの怖かったですね。
これを渡った先で右折らしいのですが、それは相変わらずの土手道で、すぐ目の先に舗装された車道が見えており、手戻りするよりはと獣道の様な土手の法面の道を降りて車道に出ました。一応後で正解を確認しましたが、今回は一応地図の通り進んでも問題なかった様です。

この川の土手道から舗装道路に降りたところが諏訪大社上社前宮の正面になります。この道が参道ってことでいいのかしら。
前宮前の交差点を渡ると目の前に大きな鳥居が建っています。一礼して通り、参道を進みます。参道というか参階段ですね。

階段を上がりきったところに社務所がありました。
まずはお目当ての御朱印帳と御朱印をいただきます。
若干雨がぱらついてきているので、せっかくの御朱印が濡れない様持ち合わせたタオルでグルグル巻にしてから鞄にしまいます。

再びの鳥居を潜ると再び階段、そして結構結構な急坂を登ることになりました。
ここまではなんとか汗かいたレベルで保たれていたものの、階段と急坂と暑くてぱらつく雨で湿気まとわりついてでもう駄目、汗だっくだくです。

なんとか坂を上がった先に拝殿です。まずは周囲を取り囲む壱から四までの御柱を見て回り、その後拝殿でお参り致しました。

前宮前の交差点までは来た道を戻ります。鳥居では退出の一礼を忘れずに。
ここから諏訪大社上社本宮まではわかりやすく、ほぼ県道16号線を西方向に一直線です。ここは結構車通りも多くそれも大型車両の割合が多いので、キチンとした歩道を歩いているとは言えおっかないですね。
この道を歩く途中で茅野市から諏訪市に入ります。こんにちわ諏訪市。

諏訪市に入ってすぐ遠目に鳥居が見えたあたりで、右カーブの県道と別れる本宮に通じる道が現れます。
道が別れてすぐのあたり、左手に北斗神社と書かれた幟と鳥居が見えます。急な山体に階段がお社まで続いている様です。思わず同行者と顔を見合わせましたがね、流石にこれはパスです。階段はまあ百歩譲っても傾斜がキツすぎです。鳥居の前から一礼だけして通過、無難チョイスです。

大鳥居を潜りまっすぐに参道を進むと東参道鳥居でここから境内に入ります。
境内には惜しげも無く歴史的文化財が散在しておりまして、それらを見学しながらゆっくり拝殿に向かいます。

拝殿でお参り後は社務所にて御朱印を頂きました。
境内が広く社務所の他多くの建物があり、また奉納相撲のためと思われる土俵があったり、無双力士雷電為五郎の像等もあって、見どころがたくさんあります。
今回の様に駅から徒歩だと到達難易度が高い鴨ですが、ほとんどの参拝客は車で来ている様ですし、観光に訪れる地としても魅力的なところだと感じました。

さて丁度お昼頃でしたので、何処かでお昼ごはんをと思い参道周辺のお店を覗いてみたのですが、古い観光地だけあってキャッシュレスなお店はなかなかなく、手持ちの現金が乏しかったので見送ることにしました。この時点では駅前に戻ればなんかお店あるだろうと思ってたんですよね。

と言う訳で、もと来た道を戻る形で参道から県道16号を東進、再び茅野市に戻りました。さようなら諏訪市。
市境を過ぎたあたりで、コレまでもパラパラと降ったりやんだりしていた雨が、一気に強く降り始めました。慌てて傘を出します。ただ風も強くて傘もまともにさしていられない状態です。暫くはなんとか進んだものの、たまらず大きめの交差点を左折しました。遠目にドンキが見えていたのですね。

軒を借りて一旦傘を畳み、地図で進路を確認します。
店内にでもカフェ的なものやフードコートの類が併設されていれば、とも思ったのですがどうやらそういう感じでもなさそうですし、地図を見ても近隣に都合よい飲食店は近隣には無いみたいで、これは来た道に戻り来た道を戻るしかなさそうです。

強い降りの雨の中を再び歩きだして国道152号を北上し宮川新井の交差点を右折、中央自動車道と諏訪バイパスを潜るトンネルを抜けると、往路での砂利道との分岐点に至ります。
ここからは前宮を目指したときに歩いた道を逆に辿ります。最初にお参りしたお地蔵様の丁字路から駅に向かう道が急な上り坂で、長距離を歩いた後の体には少なからず堪えましたが、それ以外は一度通った道でしたのですんなりと駅に戻ることが出来ました。

駅前まで戻った頃には15時を少し過ぎていました。
お昼ごはんがまだだったので何処かで、と思っていたのですがお店が見当たりません。BELLVIAの飲食店街、更には駅の反対側に出て駅前の通りを南へ仲町の交差点まで歩いてみましたが、お昼時は過ぎていますし何より飲食店店舗が少なくて如何ともし難い感じです。
途中唯一見かけ営業中であった軽食もある喫茶店でお昼ごはんということにしました。喫茶店の古時計さんです。

おすすめメニューのオムライスは残念ながら仕込み中とのことで、カレーライスを頂きました。お疲れ様のビールも当然いただきます。うまし。
お店で暫くのんびりさせて頂いて長距離徒歩移動の疲れを癒やし、夕方16時15分の松本行きの普通列車で茅野を離れることにします。ごちそうさまでした。

茅野駅まで戻りコインロッカーから荷物を取り出します。手荷物を一回大荷物に押し戻しますが、電車の時間が気になってわちゃわちゃしてしまいました。
慌てて改札を通り駅ホームのベンチでしばし待つと目的の普通電車がやってまいりました。一駅だから構わないけどやっぱりロングシートですよ。

一駅乗車は5分程、上諏訪駅に到着です。乗車してきた電車はそのまま松本まで行く様です。
そして到着ホーム反対側には行先表示幕に「豊橋」が掲出されている電車が止まっています。ここから飯田線を豊橋まで行く電車です。いずれ飯田線も乗りつぶししたいところですが、だが今日ではない。
素直に改札を出て跨線橋を渡り反対側の諏訪湖口へ。ここから徒歩暫く歩きますと今夜のお宿、上諏訪温泉油屋旅館さんです。

毎回オッサン旅でお世話になる伊東園ホテルズのお宿で、上諏訪温泉油屋旅館はこの夏オープンしたばかりです。
入ってすぐにフロントがありますがまだまだ新しく綺麗ですし、奥側のロビーは川が流れる演出が取り入れられていて豪華な印象です。
そしてフロントでチェックインを済ませて指定された部屋に入ってみたのですが、…うん、我々が知る伊東園ホテルズの宿の中で最もゴージャスな部屋だね。びっくり。
諏訪湖一望とまではいきませんが、大型窓で見通しがよく眺望は素晴らしいです。掘り炬燵風の卓袱台と普通の卓袱台があって、床の間もあって畳の廊下もあって、内装が豪勢だし何よりお部屋かなり広いです。
惜しむらしくはサービス電源が少なくて、スマホ類の充電には難儀しそうです。まぁ我々は電源タップ持参してますので問題はありませんでしたが。

一日中歩いて汗だくだったので、到着してすぐに展望露天風呂へ向かいました。まずひとっ風呂浴びたいですからね。
洗い場が混雑していたのが難点でしたが、好みの熱めのお湯、見晴らしも良く、大変素晴らしいお風呂でした。
ところで見晴らしはすごくいいんだけど、これ多分向こうからも見えてるよね。

お風呂の後はお待ちかね、伊東園ホテルズおなじみのバイキング形式の晩御飯です。
たくさん食べると言うよりは好きなものだけ食べられる、と言うのがバイキング形式の良いところだと最近思うようになりました。
とは言えどうしてもアレも食べたいコレも食べたいと、多めの量を持ってきてしまうんですよね。パスタとかお腹にたまる系は我慢できましたが、塩辛とか酒のあて的なものは少し多かったかも。
お酒はジョッキにビール注ぐ機械とか、熱燗を注ぐ機械とか、ファミレスなんかでよく見られるソフトドリンクベンダの様なサワー系のお酒のベンダとか、呑みながらの晩御飯も可能です。というかそれが目的なところあるよね。
所定90分のところ少し時間を余らせて、晩ごはんというか晩酌終了。お腹いっぱいです。ごちそうさまでした。

とは言えこの後何もしないってことは無いじゃない。
晩ごはん中にとっぷり日の暮れた諏訪湖畔へ。日が暮れたと言ってもこの時期、まだ山の稜線とかにオレンジのうっすらとした光が残ってるんですよね。そして湖面も真っ暗ではなく黒く浮き上がって見えます。撮影には不向きですが夜の散歩には良い気候良い雰囲気です。
諏訪湖湖畔の道路沿いにローソンがありましたので、こちらで更に晩酌用のお買い物。お腹はいっぱいなのである程度のおつまみと、アルコールありなしの各飲料を困らない程度に買い出しします。

買い出しから宿に戻ったら早速お風呂、こちらのお宿には上階の露天風呂のほか内湯があり、こちらはまだ入っていません。
先程の露天風呂の例もありますので混んでいたら嫌だな、と思っていたのですが先客の一人もおらずガラガラ、途中誰が来るでも無くガラガラ。なんか寂しくなってカラスの行水宜しく直ぐにあがり、体を拭くのももどかしく再び展望露天風呂へ向かいました。しかしこちらもガラガラ、まあこちらは眼下の景色に人影があります。日が暮れてからの諏訪湖やその向こうの山々の景色を堪能して、でもやっぱり直ぐにあがってしまいました。

お風呂を慌てていたのにはわけがありまして。
部屋に戻ったら買い出しした獲物を卓に広げて乾杯です。眺めの良い部屋なので問題ないと思うのですが、果たして20時半、諏訪湖に花火が打ち上がり始めました。
う~ん、上がりが低いと下半分が見えないかな、あと仕掛け花火があったら見えないかも。でも殆どの花火は高く打ち上がっていて問題ありません。
夏休みシーズンのこの時期は、毎日20時半から15分程、諏訪湖サマーナイト花火で花火が見られるのです。時間的に考えてお宿で晩御飯を頂いて、その後湖畔に出て眺めるのが標準的な観光コースなのでしょうが、エアコンの効いたお宿のお部屋からお酒呑みながら眺めるというのも良いものです。
時間的にも打ち上がる数的にも大きな規模では確かにないですが、今シーズン初花火でしたしとても良い体験でした。

後はまあ泊まり旅行の定番、金曜のテレビで映画を見ながらお酒呑んで、適当なタイミングで潰れて寝てしまいましたよ。
まあ沢山疲れましたし、旅行としても盛り沢山でしたし、良い一日でした。

https://rapturous.blue/~altarf/rail/trplog/seishun18/suwataisha2019.html

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